abstract に含まれる単語の比較をしてみた

雑誌ごとの傾向の比較をするための客観的な指標はないかなと思って,試しに abstract に現れる単語を比較してみました。知識があればもっと数学的に裏打ちされた何かを使うところなのでしょうが,よくわからないので適当に当たりをつけて見比べるだけ。

Web of Science からデータが取れた以下の九誌について,それぞれ 2008 年以降の論文の abstract をを比較。

  • Archive for Mathematical Logic (AFML)
  • Annals of Pure and Applied Logic (APAL)
  • Bulletin of Symbolic Logic (BSL)
  • Journal of Applied Logic (JAL)
  • Journal of Logic and Computation (JLC)
  • Journal of Philosophical Logic (JPL)
  • Journal of Symbolic Logic (JSL)
  • Logic Journal of the IGPL (LJIGPL)
  • Notre Dame Journal of Formal Logic (NDJFL)

ただし BSL と NDJFL はあまりサンプルが多くない。

様子

AFML, APAL, JSLギリシャ文字が多い印象。omega, kappa, delta, sigma など。それから finite, infinite, computable, recursive, degree, hierachy, cardinal, forcing, bounded など。BSL, NDJFL もこれに近い傾向があるみたい。

一方,JAL, JLC に多いのは reasoning, probability, system, knowledge とか。JLC には verification, checking, calculus, agent, approach, semantics も多く出現しているらしい。LJIGJL もこれに近いけど,それに加えて algebra や notion という単語が出てくる。

JPL に多く見えるのは truth, notion, natural, relation, semantics, belief, revision など。

このあたり予想通りという感じもしましたが,そもそも差が出るであろう語を狙ってして比較しただけなので何とも。

theory は JAL, JLC では出現頻度が低く,logic(s) は AFML, JSL にはあまり出てこないとかいうよくわからない結果もあったりします。between は JPL, LJIGPL に多い,とか。