Entries from 2009-10-01 to 1 month

分配性じゃないほうのあの公理に対応する条件

重箱の隅に残ったごはんつぶ、二粒目。昨日の話と同じ設定で、次は同値。 で が valid 証明は、地道にやればできると思いますよ。valid なら条件を満たすほうは とか とかして背理法を使うといいと思いますよ。

久しぶりに数学っぽくないことを書いたら

いつもの数分の一の時間で書けた気がする。驚きの早さ。

apply in Scala

Scala をちょっと勉強中。こんなのが書けるそうです。 scala> val primes = List(2, 3, 5, 7) primes: List[Int] = List(2, 3, 5, 7) scala> primes(2) res2: Int = 5 scala> primes(3) res3: Int = 7 リストや配列へのアクセスが関数適用みたいな形で書ける…

件の二つの公理を分離する話

やったからといって特に何があるわけでもないけど、気になるので重箱の隅に残ったごはん粒をつつくお仕事。 問題 直観主義様相論理の Kripke semantics では、定式化によっては次の公理が必ずしも真になりません。 で、この二つの公理のうち一方だけが真にな…

Problem 261

正解者がかなり少ない問題でしたが、何とか解けました。土曜日から今日の夕方まで起きてる時間の半分はこれに費やしたような気がします。方針が立ってからそれを実現するまでがわりと大変で、おそらくこの方程式を解けばできるだろうと予想はついていても、…

from constant domain model to hyperdoctrinal model

後でやろうと思っていた hyperdoctrinal model による Kripke model の再構成をやってみました。少しは理解が進んだと思いたい。 元になる意味論 constant domain model が与えられたとき、 が定義される。ここで W は集合、R はその上の関係 D は集合 I は…

First-order Modal Logic, Section 10. Mathematical models for modalities

このあたりから数学的にハードに感じるようになってきました。基礎体力が足りませんね。しかしここで頑張らなければいつまで経っても成長しないことがこれまでの幾多の経験から実証されているので頑張る。 10.1 Geometric morphisms and modal logic とりあ…

First-order Modal Logic, Section 9. Towards more powerful semantics

少し時間ができたので "Handbook of Modal Logic" 再開。9.1 は言葉の準備。なんか de Bruijn level っぽい表記を導入している様子。で自由変数が高々 n 個の term/formula を n-term/n-formula と呼ぶ、と。簡単に言ってしまうとそれだけのことのような。 9…

Problem 260

一応正解は出しましたが、わりと brute-force なので改善したいところ。いくつか枝刈りできると思ったところがあるのに、実際に刈ってみると答えが変わります。もう一度落ち着いて、一から紙に書いて考えないとだめか。

normality of diamond in birelational semantics

興味のある人は滅多にいないでしょうが、真面目に調べたので自分用にメモ。直観主義様相論理の birelational Kripke semantics では ◇ の解釈のしかたに何通りかのバリエーションがあります。これまでに見たことがあってすぐに思い出せるのは の三つ。下の二…

First-order Modal Logic, Section 8. Completeness, incompleteness, and non-axiomatizability

間がちょっと飛んで part 2 の途中、Section 8 から。Section 5 は参考文献リストがメインだし 6 は Part 2 への導入なので飛ばしたのは 7 だけですが。この節は first-order modal logic の Kripke-completeness について……なのですが、どうやら constant d…

連分数展開とユークリッドの互除法

連分数展開についてよく知らなかったのですが、最近気になり始めたので河田敬義『数論―古典数論から類体論へ』の最初のほうを読んで勉強中です。第一部は近代的な代数を使う手法ではなくて、もっと古い時代の話。たぶん必要な知識は漸化式と平面ベクトル高校…

"A simplified embedding of E into K", Rohan French

ちょっと前に読んだ論文で、様相論理 E から K への変換の話。E は congruenceを満たす最小の様相論理。K は normalityを満たす最小の様相論理。で E から bimodal K (K2) への埋め込みは存在が知られていた。また K2 から monomodal K への埋め込みも知られ…

First-order Modal Logic, Section 4. First-order hybrid logic

この節は hybrid logic を first-order にする話。特別興味があるわけではなかったので軽く流し読みして済ませてしまいました。hybrid logic というのは様相論理に特定の世界でだけ真になる命題変数を付け加えた論理です。この命題変数を nominal と呼びます…

First-order Modal Logic, Section 3. First-order intensional logic

個体の解釈が可能世界ごとに違う意味論。単に object の解釈を世界に依存するように変えるだけかと思ったら、そうではなくて object と intention の二種類の sort を用意してます。 syntax intention variable (i, j, ...) が新たに term として加わります…

"Multi-valued Semantics: Why and How", Arnon Avron

論理の意味論を二値で与えると modularity *1があることが多い(らしい)が、一方で analycity *2は失われる。逆に multi-valued matrix を使うと analycity が保障しやすい。この論文は multi-valued non-deterministic matrix が modularity と analycity の…

Algebras and Coalgebras, Section 15. Duality of algebra and coalgebra

なんか Section 15 を読んでみたときのまとめが下書きに残っていたので公開しときましょう。余代数は代数の双対なのだけど、単純に双対をとるだけで対応するわけではない。実際これまでに扱ったような話では、必ずしもすべてが双対で対応付けられているわけ…

First-order Modal Logic, Section 2. The basic logics

"Handbook of Modal Logic" の Chapter 9, First-order Modal Logic 読んでみようかなと思いました。Section 2 からが技術的な話。 意味論の定義 この節では、簡単な axiomatization をもつ三種類の意味論を与えています。 constant domain semantics: indiv…