互いに素な数を数える
Euler 絡みで出てきた問題で遊んでみた話。
を満たす がいくつあるか、という問題はよく知られていて、初等整数論をやればこの話が必ず出てくるでしょう。この数は と表され、 はオイラー関数とか totient function などと呼ばれます。
では、区間 を 等分して、 を満たすものは各 についていくつあるでしょうか、という話。
とりあえず記号として と書くことにしておきます。問題は要するに がいくつか、ということです。
二等分の場合
の場合はすんなりと出てきます。例えば なら
となって、両者の位数は等しくなります。 なら
となり、やはり位数が一致しています。
一般に、 が成り立つことが証明できます。これは気付けば簡単なことで、 とすると が と の間の全単射を与えることからわかります。
一方 は の disjoint sum なので、等式 が成り立ちます。この式の右辺は なので、結果 となります。*1
の場合はまた今度。
*1:補足: n > 2 が必要です。見落としていました。