メモ

Windows での時刻同期

最近マシンの電源をオフにしている間は時計が止まってしまうようになったので、起動時に自動で同期したいという需要が発生しました。なんか調べて出てきた通りにやってもうまくいかないなあと思ったら、デフォルトでは 15 時間以上時刻がずれている場合には…

models 記号

{\picture(20,18){\put(4,0){\line(0,18){18}} \put(4,7){\line(12,0){12}} \put(4,11){\line(12,0){12}}} 最初は \mid\hspace{-5}= などとしていたが、左の縦棒が出力されず、ついカッとなってやった。悪いことをしたとは思っていない。

First-order Modal Logic, Section 11. Counterpart models

細かいところはだんだん書くのが面倒になってきたので気になった部分だけ informal に。わりと技術的なところからくる動機づけがあって、実はそれが counterpart theory という古くから考えられてきた話と関係がありそうだという展開。*1 代入の問題 前節で…

First-order Modal Logic, Section 10. Mathematical models for modalities 続き

この間読んでよくわからなかったところを再読。 10.2 The need for the continuity axiom geometric morphism が適当な条件を満たすと epi-mono factorization を使って past modality も定義できる。そのように定義された様相 は (continuity) は満たすが、…

分配性じゃないほうのあの公理に対応する条件

重箱の隅に残ったごはんつぶ、二粒目。昨日の話と同じ設定で、次は同値。 で が valid 証明は、地道にやればできると思いますよ。valid なら条件を満たすほうは とか とかして背理法を使うといいと思いますよ。

件の二つの公理を分離する話

やったからといって特に何があるわけでもないけど、気になるので重箱の隅に残ったごはん粒をつつくお仕事。 問題 直観主義様相論理の Kripke semantics では、定式化によっては次の公理が必ずしも真になりません。 で、この二つの公理のうち一方だけが真にな…

from constant domain model to hyperdoctrinal model

後でやろうと思っていた hyperdoctrinal model による Kripke model の再構成をやってみました。少しは理解が進んだと思いたい。 元になる意味論 constant domain model が与えられたとき、 が定義される。ここで W は集合、R はその上の関係 D は集合 I は…

First-order Modal Logic, Section 10. Mathematical models for modalities

このあたりから数学的にハードに感じるようになってきました。基礎体力が足りませんね。しかしここで頑張らなければいつまで経っても成長しないことがこれまでの幾多の経験から実証されているので頑張る。 10.1 Geometric morphisms and modal logic とりあ…

First-order Modal Logic, Section 9. Towards more powerful semantics

少し時間ができたので "Handbook of Modal Logic" 再開。9.1 は言葉の準備。なんか de Bruijn level っぽい表記を導入している様子。で自由変数が高々 n 個の term/formula を n-term/n-formula と呼ぶ、と。簡単に言ってしまうとそれだけのことのような。 9…

normality of diamond in birelational semantics

興味のある人は滅多にいないでしょうが、真面目に調べたので自分用にメモ。直観主義様相論理の birelational Kripke semantics では ◇ の解釈のしかたに何通りかのバリエーションがあります。これまでに見たことがあってすぐに思い出せるのは の三つ。下の二…

First-order Modal Logic, Section 8. Completeness, incompleteness, and non-axiomatizability

間がちょっと飛んで part 2 の途中、Section 8 から。Section 5 は参考文献リストがメインだし 6 は Part 2 への導入なので飛ばしたのは 7 だけですが。この節は first-order modal logic の Kripke-completeness について……なのですが、どうやら constant d…

First-order Modal Logic, Section 4. First-order hybrid logic

この節は hybrid logic を first-order にする話。特別興味があるわけではなかったので軽く流し読みして済ませてしまいました。hybrid logic というのは様相論理に特定の世界でだけ真になる命題変数を付け加えた論理です。この命題変数を nominal と呼びます…

First-order Modal Logic, Section 3. First-order intensional logic

個体の解釈が可能世界ごとに違う意味論。単に object の解釈を世界に依存するように変えるだけかと思ったら、そうではなくて object と intention の二種類の sort を用意してます。 syntax intention variable (i, j, ...) が新たに term として加わります…

Algebras and Coalgebras, Section 15. Duality of algebra and coalgebra

なんか Section 15 を読んでみたときのまとめが下書きに残っていたので公開しときましょう。余代数は代数の双対なのだけど、単純に双対をとるだけで対応するわけではない。実際これまでに扱ったような話では、必ずしもすべてが双対で対応付けられているわけ…

First-order Modal Logic, Section 2. The basic logics

"Handbook of Modal Logic" の Chapter 9, First-order Modal Logic 読んでみようかなと思いました。Section 2 からが技術的な話。 意味論の定義 この節では、簡単な axiomatization をもつ三種類の意味論を与えています。 constant domain semantics: indiv…

Algebras and Coalgebras, Section 12. Covarieties

代数の variety に対応する、余代数の covariety の話。HSP theorem の余代数版をやります。ちなみに実際に本を読んでいるときは、図式を大量に描きながら計算しています。 homomorphic images 代数と同様に余代数にも準同型像というものが考えられる。定義…

Algebras and Coalgebras, Section 11. Bisimulation & behavioral equivalence (後半)

昨日の続き。Ω は set functor で (や、その添え字のついたやつら) は Ω-coalgebra とします。 relation lifting ここからさらに圏論の香りが強くなります。嬉しい。関係 の relation lifting とは、図式 を Ω で写した から定まる の像のこと。これを と書…

Algebras and Coalgebras, Section 11. Bisimulation & behavioral equivalence (前半)

代数の congruence に相当する bisimulation と behavioral equivalence について。圏論っぽい雰囲気が漂っていて楽しい節です。ほとんど set functor ですけど。*1以下、特に断らないかぎり Ω は set functor で は Ω-coalgebra とする。添え字や prime が…

Algebras and Coalgebras, Section 10. Final coalgebras

終余代数 (final coalgebra) の基本的な話。終余代数とは、余代数の圏の終対象のこと。関手を fix するごとに定義される。理論はだいたい知ってるので例を中心に見ていく。 some examples black box machine . M が機械の内部状態で C が出力。状態遷移を起…

Algebras and coalgebras, Section 9 (Coalgebras: an introduction)

余代数の入門。基本的な定義と例だけです。代数が演算子を計算することで構造を簡単にする仕組みを持っている (e.g. 1+2+3 -> 6)のに対して、余代数は単純なものを分解して構造を作り出す仕組みを持つ対象である、というようなことが書かれています。こんな…

Algebras and Coalgebras, Section 8

8.1 が tense logic で 8.2 が global modality & discriminator varieties というタイトル。詳細はフォローしないで軽く目を通しただけです。8.1 では、tense logic の future modality と past modality から adjoint が作れて、その結果これらの様相は必…

Algebras and Coalgebras, Section 7 おわり

7.5 Canonical equations "Time to harvest."ようやく目的であった canonical equation の話になりました。でも細かいところはフォローしていない。等式を考えるので term が出てきます。代数を与えるときには term に現れる関数記号と代数の演算は一対一に…

Section 7 Case study: canonical equations 続き

7.4 Composite maps 今度は関数合成と canonical extension が可換になるかどうかという話。位相的な特徴づけをします。まず使う位相の定義。ブール代数の canonical extension の上で次の位相を考える。 : up-directed joins で閉じた down-set が閉集合 (S…

Section 7 Case study: canonical equations

7.1 Introduction Section 7 は canonical equation の話。等式が canonical であるというのは、それがある BAO で成立するとき、その embedding algebra でも成立すること。論理の方では Kripke completeness に関係する。 7.2 Canonical extensions of Boo…

Algebras and Coalgebras 6.3

Section 6 Logics and varieties の続き。 6.3 Interpolation 基礎論サマースクールで聞いたような話。Craig interpolation proporty と superamalgamation property が対応する。superamalgamation から interpolation は Lindenbaum-Tarski algebra を考え…

Algebras and Coalgebras 5.5--6.2

Section 5 Frames and algebras の続きと Section 6 Logics and varieties の一部。 5.6 Class operations complex algebra をとる関手 と ultrafilter frame をとる関手 の関係について最初に触れられている。 これらの関手はいずれも全射を単射へ、単射を…

Algebra and Coalgebra, section 5

Section 5, Frames and Algebras. 途中 5.5 まで。 5.1 Introduction 有限な BAO に対し atom の集合の上にで関係を定義して frame を作ることができる。また、有限な frame が与えられたとき、その冪集合上に BAO の構造が自然に入る (complex algebra)。こ…

Algebra and Coalgebra, section 4

Handbook of modal logic の中にある "Algebra and Coalgebra" という章を読んでます。http://staff.science.uva.nl/~yde/papers/ac.pdf に、だいたい同じ内容のものが置いてあります。Section 4 は "Varieties of Expanded Boolean Algebras" というタイト…

a proof of distributivity from symmetry

□, ◇ の単調性 if p → q then □p → □q if p → q then ◇p → ◇q と、axiom B に相当する公理の組*1 p → ◇□p ◇□p → p から intuitionistic reasoning で distributivity law ◇(p∨q) → ◇p∨◇q が導けることに気がついたので証明をメモ。 p → □◇p from the axiom □…

"Dualities for intuitionistic modal logics" を眺めてみた

今度は A. Palmigiano の論文。概要だけ見てみたのでメモ。昨日の Hilken の論文と同じで直観主義様相論理の duality の話。ただし、こちらの論理は Hilken の考えたものよりも強くて、様相を intuitionistic first-order logic での quantifier とみなすこ…